農業ビジネスデザイン学部
永島敏行 Toshiyuki Nagashima
俳優/有限会社青空市場代表取締役
学部長からのメッセージ
「生きる」を農から学ぶ。
農業の可能性は果てしなく大きい。
近年、農業への関心は高まる一方である。その理由は、都市生活者の土への回帰、食の安全に対する疑問など様々だ。日本の食料自給率は40%以下。半分以上を輸入に頼っている。もし、何らかの原因で輸入がストップしてしまったとしたら、すぐさま食料難になりうる状況なのだ。世界での爆発的な人口増加や資源問題も無関係ではない。モノがあって当然に感じられる現代だが、この先モノがなくなっていくことを意識しなければならない。
では、今われわれに何ができるか。まずは難しく考えず、楽しく食べることから始めよう。そして食べることから想像力を働かせ、考えよう。「この野菜はどこで誰がどのような思いで作ったのだろう」「もし食べ物が手に入らなくなったら」。少しでも興味が出てきたならば、次は実際にフィールドに出てみてほしい。自分の身体を使って、土に触れ、食べ物を作る。そこでは言葉では表せない気持ちよさを感じられるはずである。
農業ビジネスデザイン学部では、そういった実際の農業研修を行いながら、地元の生産者との交流を深め、農業を通じて都市と地方を繋ぎ、地域の活性化、さらには日本を農業で活性化する方法を企画し、議論し、実行に移していく。そこには農業だけでなく、漁業や林業なども含まれてくるだろう。そのためにゲストスピーカーとして招かれた流通、生産、人材、環境、地域、まち・むらおこし、ブランディング、海外輸出など様々なアプローチで改革を実践している方々とのセッションを通し、現状を読む力を持ち、幅広い視点を持ったプロデューサーとしての力を養っていただきたい。
農業が発想の核になり、自分の仕事に活かされ、仕事に結びつかなくとも生活の質を向上させる。新しい仕事が創造される可能性も十分に孕んでいる。その可能性を感じ取り、日本の農業ビジネスを一緒に盛り上げてくれる人材を待っている。その志が数年後、日本が世界を農業でリードしていくための力強い後押しになるはずだ。
農業ビジネスデザイン学部長 永島敏行
【永島敏行 プロフィール】
俳優として、映画、テレビ、ラジオ、舞台と幅広く活動しながら、1993年、秋田十文字町で初めて米作りを体験し、以来16年間、十文字で毎年友人らと、地元の農家の方々に教えてもらいながら米作りを続けている。95年、千葉の成田でも市民の方々と一緒に、JA成田の協力を得て米作り教室を始める。05年に有限会社青空市場を設立し、銀座で生産者・消費者の交流の場「青空市場」を定期的に主催。現在、この国の食を力強く支えている生産者の夢、問題、現実を多くの人々に知ってもらうための広報役として、日本全国で基調講演及び多数シンポジウムに参加、企画している。農林水産省食料・農業・農村政策推進本部「立ち上がる農山漁村」有識者会議委員。
青空市場:http://www.aozora-ichiba.co.jp/
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